不妊治療検査の結果

syringes of different sizes on yellow background 妊活
Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com

前回記述した不妊治療の流れ(1~8)に沿って2~3か月にわたり検査した結果になります。40歳目前で検査をしたので、39歳~40歳時点の結果になります。

1.子宮がん検査と2.超音波検査(エコー)の結果

子宮がん検査は陰性で、超音波検査では特に問題ないとのことでした。

3.ホルモン検査

ホルモン検査は月経後2~3日目のAM10:00~11:00くらいと日付も時間も決まっていて、1~2時間くらいかかると言われていたのでこの日は有休をとりました。採血は最初に1回と30分後くらいに1回の2回ありました。

・プロラクチン

前が15.9ng/ml 30分後が171ng/mlという結果で、基準値は6.1~30.5ng/mlと書かれていましたが、黄体期(採血した月経後2~3日)では14.6以下が正常で15を超えると高プロラクチン血症というそうです。前が15以下の正常であっても30分後が70を超えると潜在的高プロラクチン血症というそうです。なので先生からは「高プロラクチン血症かな~」と言われカベルゴリンという薬を処方されました。その薬を週に1回2か月続けましたが、その後検査もしていませんが再度処方されることはありませんでした(治ったのかもわからないけど飲み続けなくて大丈夫だったのかな…)。

プロラクチンが高いと排卵障害(出産後の授乳中のような状態になる)になるそうで妊娠がしづらくなるそうです…。後に漢方薬局に行った時の話を書こうと思いますが、漢方では「炒麦芽」という薬がこのプロラクチンに効果があるようです。

因みにこのプロラクチンが高いのはストレスが多い、または何かに頑張りすぎていることが原因のことが多いそうで、不妊治療を頑張っていたけど諦めたら妊娠したという話はこの可能性もあるそうです。

私はストレスの多い職場にいるのでそれが原因かな~?とも思いますが。。

・LH(黄体ホルモン)

こちらは30分後の基準値がわからないので前のみ書きます。

前が6.6mIU/mL 基準値が1.5~7mIU/mLなのでこちらはギリセーフのようです。

黄体ホルモンはプロゲステロン(こっちの方が馴染みがある)といい、受精卵着床のために子宮内膜を整えたり、基礎体温を上昇させたりする働きがあるなど妊娠維持に必要なホルモンだそうです。食欲を増やす働きもあるそうです。

・FSH(卵胞刺激ホルモン)

こちらも30分後の基準値がわからないので前のみ書きます。

前が7.2mIU/mL 基準値が3.5~10mIU/mLなのでこちらもセーフのようです。

卵胞刺激ホルモンはエストロゲンといい、受精卵のベッドとなる子宮内膜を厚くするそうです。また、女性らしさをつくるホルモンとして乳房の発達、皮膚、骨、筋肉、脳、自律神経などの働きにも関係しているそうで、30代でピークに達し、更年期になると減少するそうです。

(ってことは基準値内で高い方がいいってことなのかな~?)

・テストステロン

こちらは26.0ng/dL 女性の基準値は(10.8~56.9ng/dL)でこちらも基準値内でした。テストステロンとは男性ホルモンのことで体調を左右するそうです(女性も男性の10分の1くらいはあるそうです)。更年期になり女性ホルモンがガクッと減った後でも男性ホルモン値がキープされていると元気さを維持できるそうです。不妊治療でも女性ホルモンの原料となる男性ホルモンを投与することで妊娠能力を復活させる治療法があるそうです。ですが最先端の治療でもあるらしく婦人科医師で取り入れてるところは殆どないとのこと。。

・インスリンと血糖値

インスリン空腹時は2.0μU/mLで基準値2.2~12.4μU/mLとなっていましたが、他では基準値1.7~10.4μU/mLとなっているものもあり、血糖値も空腹時86mg/cL 基準値70~109mg/cLとなっているので特に心配はないようです。

・HbA1c(NGSP)

こちらは5.1%で基準値は4.6~6.2%と書かれています。

血液中のブドウ糖がヘモグロビンとくっつくと糖化ヘモグロビンになり、糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかを%で表したもののようです。

血糖値とHbA1cの値を総合的に見て糖尿病かを判断するそうです。

妊娠前に糖尿病の検査をするのは糖尿病と診断されている場合、血糖を十分に管理し、糖尿病の合併症(網膜症や腎症)がある場合その状態の評価を行ったうえで計画的に妊娠することが健康な赤ちゃんを産むために非常に大切なことのようです(流産の可能性も高くなってしまうとか)。

・TSH、FT4(甲状腺ホルモン)

結果はTSHが1.610μIU/mLで基準値は0.500~5.000μIU/mL、FT4が1.34μIU/mLで基準値が0.90~1.70でした。

血液中の甲状腺ホルモンが低くなるとTSHは増加し、逆に甲状腺ホルモンが多くなるとTSHは減少するそうです。高値は橋本病、低値はバセドウ病などの疑いがあるそうです。

私はその年の会社の健康診断の問診で、先生から「甲状腺が腫れているっぽいから大きな病院で検査してもらって」と言われました。自分では鏡で見ても全く分かりませんでしたが…。病院でエコー検査等もしてもらいましたが、「問題はない」とのことでした。そのことを私の友人に話した際、「私も妊活中に橋本病って診断された~」と言っていましたが、その友人は特に体外受精等を行うこともなく卵管造影後無事妊娠し、出産しました。妊活期間も半年くらいで「私不妊症かも~」と言っていましたが、直ぐに授かってうらやましい限りです(笑)

因みに不妊治療の記事に妊娠するには2.5μIU/mL以下にしておく必要があると書かれていました。

・E2(エストラジオール血清)

卵胞期前期の結果は17.7pg/mLでした。基準値は11~82pg/mLで、排卵期にかけて上がっていくもののようです。E2が基準値よりも低いと卵巣機能が低下していることを意味する。つまり無排卵や無月経という症状の他に更年期に入ったことを示唆することもあるそうです。

私は基準値内ではあるもののかなり低めのようです。他では基準値が25~85pg/mLとなっているものもありました。

4.AMH(抗ミュラー管ホルモン)

AMHとはアンチミューラリアンホルモンの略(抗ミュラー管ホルモンともいう)で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンのことです。「AMHの値は人によって異なるので基準となる数値は存在しません」と書かれていましたが、一応同じ年齢層での平均値というものがあるそうで、その平均値と比べて卵子の数が多いか少ないかを判断するためのもののようです。

私は2.41ng/mLで36歳の平均が2.5ng/mL、37歳の平均値が2.27ng/mLということで「36~37歳くらいの平均値かな」と言われました。AMHは高くても低くてもよくないらしく、6.0ng/mL以上の場合は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性が考えられるそうです。多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣内に卵胞が溜まってしまい、なかなか排卵しない疾患で、排卵が阻害されてしまったり、月経異常になったりと不妊の原因になる場合があるそうです。平均より低いほど自然排卵が起こりにくくなり、体外受精で排卵誘発をした場合にも発育する卵胞の数は少なくなってしまうようです。低いとされる目安は0.5~2.0ng/mLの間だそうです。

5.子宮卵管造影検査(HSG)

子宮卵管造影検査は造影剤を用いて子宮内腔の状態と卵管の通過性を調べる検査です。卵管の1番狭いところは1mm程度しかなく、感染症や炎症などが原因でかなり狭くなっていたり、塞がってしまったり、卵管采周辺の癒着がある場合などがあり、卵管因子による不妊を確かめる検査のようです。

この検査は痛みを伴うらしく、検査の30分~1時間前に前回の診療時に渡された座薬を入れました。座薬なんて小学生以来で、ちゃんと入るのかな…ってことと、検査はどんなことをするのか不安になって、卵管造影検査をした友人に聞いてみたら「私は座薬を入れようとしたら便器に落としたから結局使わなかった(笑)。でもそんなに痛くなかったよ。」という友人もいれば、「座薬使ったかどうか覚えてないけど、めちゃくちゃ痛かった!終わってからも暫く動けなかった。」という友人もいました。

私の場合は最初造影剤が入っていくときは特に痛みを感じませんでしたが、だんだん奥に流れるに従って生理痛のちょっとキツイときくらいの痛みがありました。造影剤を流し終わったらレントゲンをとりました(時間をおいて2回撮影したと思います)。レントゲンの結果卵管は無事通っていることがわかりましたが、私の子宮は真ん中ではなく結構右に傾いていて、右の卵管采が癒着している可能性があるとのことでした。なので右の卵管采は排卵した卵をキャッチできる可能性が低いそうです。子宮が右に傾いているということがショックで、先生に「これって妊娠や出産に何か問題ありますか?」と聞きましたが、「特に問題はないよ。出産したら治るかもね」くらいに言ってもらったのでちょっとだけ安心しました。「右に傾いている原因って何ですか?姿勢とかですか?」って聞いたときは「子供の頃に高熱出したりした?」と言われましたが、特にそのような記憶はありませんでした。

6.タイミング

とりあえず卵管造影検査が終わってからタイミングの話になり、「今回の排卵は左だからがんばってみて」と言われ、排卵検査薬を薬局で買って排卵日前から2日おきに頑張りました。うちは週1か2週間に1回くらいしかしないので2日おきはダンナさんもきつかったかもです😂

以前会社の後輩と話してた時「うちは3日に1回はしてますよ!きみどりさん、少ない~」って言われました😅確かにその子は4人の子のママです(笑)

結局その後も排卵検査薬で試してみましたが無理でした😂

7.ヒューナーテスト(性交後試験)

ヒューナー(フーナーともいう)テストは性交後頚管粘液(おりもの)の中に精子が進入できているかを判定する検査です。精子が元気でも粘液の中に入れなかったり、入った瞬間動きが弱くなったりすることもあるそうです。

先生からは「検査の朝に夫婦生活をもってから来て」と言われていたので、その日は朝から頑張りました😅

ヒューナーテストは特に問題なかったようです。

8.精液検査

精液検査は当日の朝ダンナさんに紙コップに出してもらい、それを蓋つきの試験官ぽいものに入れて私がクリニックに持っていきました。その時期は冬だったので、「下着の中に入れて人肌に温めた状態で持ってきて」と言われました。いつも自転車で通っていましたが、そんなときに限って道路の段差で転倒していまい、ヤバイ😣と焦りましたがなんとか無事でした😅

検査結果は禁欲日数6日目、精液量2.5mlで精子濃度70.0×10⁶・ml、運動率44.3%でした。WHOによる正常値は濃度が20×10⁶ml、運動率が50%以上になっていて、運動率40%以下だと自然妊娠は難しいとか。速度が速く直進するものは17.7%でこちらも正常値は25%以上、正常形態率は28.4%で正常値は30%以上とあまりよくない結果でした…😥

ただ、「運動率や濃度などは体調やストレスなどにより大きく変わることがあるので、今回虚弱な方でも喫煙、飲酒、睡眠不足、ストレスなどを減らし再検査を受けることで正常値を得られることもあるのであまり心配せず体調管理を心がけて再検査を受けることをお勧めします」と書かれていました。

検査結果のまとめ

他にもトラコマティス抗体というクラミジアの感染症の検査とか、HIVや梅毒の検査などもされ、感染症は全て陰性でした。

結局中野レディースクリニックでは、年齢的にも検査結果的にも早めの体外受精を勧めるとのことでした。致命的ではないものの、やはり自然妊娠は厳しく時間が勿体ないのでしょう。中野レディースクリニックでは体外受精はやっていないので「全国体外受精実施施設完全ガイドブック2018」という本を渡され、「病院が決まったら紹介状を書くので教えて」とのことでした。

あ~、この病院ではもうできることはないという判断なんだな~と思いながら、ダンナさんに帰ってどう報告しよう…と寂しく帰ったのを覚えています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました