4月から始まる不妊治療の保険適用ですが、保険適用になるものと保険適用外のものがあるそうです。
先日保険適用外の治療を受けると全額自腹?的なネットニュースをみたのですが、全額自腹というのはちょっと信じられないので注視していく必要があるかなと思います。
保険適用になる範囲
・体外受精
・顕微授精
・スプリット(採卵した卵子を半分ずつ媒性法(通常の体外受精)と顕微授精で受精させる)
・IVM(未成熟からの培養)
・カルシウムイオノフォア(卵子活性化)
・高濃度ヒアルロン酸含有培養液(エンブリオグルー 胚盤胞の着床を促進する効果と受精卵の保護効果を持つ生理的接着剤)
・アシストハッチング(卵子の一番外側の殻を一部除去して、子宮に着床しやすい状態にする)
保険適用外
・IMSI(高性能の顕微鏡で精子の頭部を強拡大し、空胞のない精子を選び、顕微授精を行う手技)
・PICSI(ヒアルロン酸成熟精子選別法)
・子宮内膜受容能検査(ERA 着床の窓が開いているかの検査)
・子宮内細菌叢検査(子宮内フローラの検査)
・SEET法(2段階胚移植法 移植3日前に培養した液を子宮に注入して着用しやすくする)
・子宮内膜スクラッチ
・反復着床不全に対する投薬
・着床前診断
今のところこのようになっているようです。
私が保険適用外になっているもので使っていたのが受精の際のヒアルロン酸選別です。
ヒアルロン酸選別をしないときもありましたが、そのときの方が受精卵数は一番多かったです。(たまたまかもしれませんが…)
ただ、ヒアルロン酸選別をするとDNAの状態が良好で染色体異常の起こりにくい精子を選別する効果があるようで、なるべく良好胚を得たかったので私はヒアルロン酸選別をしていました。
保険適用外になる子宮内膜スクラッチやSEET法も勧められてはいましたが、私は採卵の時間内にスクラッチができなかったことと、その後慶應病院で相談した際に必要ないというようなことも聞いたのでやめました。SEET法も他の人より移植に時間がかかり、痛みや出血を伴うのでやめました。
保険適用になっているもので使っていたのはカルシウムイオノフォア、エンブリオグルー、アシストハッチングです。
なのでいつもオプションを多くつけている私ですが、必要なオプションは殆ど保険適用になっているので、これから保険で治療され方もそんなに心配されなくても大丈夫じゃないかな。と思いました。
治療の内容もA、B、C群に分かれ、重要度の高い順に保険適用になっているようで、A、B群が保険適用、C群が保険適用外になるそうです。
そこも国と不妊治療学会等で検討を重ねて決められたんでしょうね。
近所のレディースクリニックで受けた抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査も私の時は保険適用外でしたが、保険適用になっていました。
私は保険適用も受けれず、昨年まで助成金も対象外だったので保険や助成金が使えたら経済的負担も少なくて済んだのになぁ…と思うので、これから受けられる人はいいなぁ…と思います。
保険適用に反対されている方もおられますが、保険適用になっても体外受精は肉体的にも精神的にも辛く、3割負担でもお金はかかるし、回数制限も助成金のときとほぼ同じ回数になっています。
しかも今国内の高度不妊治療は保険適用外であるが故にクリニック側が金額をある程度好きなように決められるので、クリニックによってもかなり差があり高額すぎる治療費を払っている方もいます。
なので保険適用になることで統一化されて適正価格になり、ハードルも少し低くなって少しでも可能性が高いうちに受けて妊娠できる人が多くなればいいなと思っています。
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